スターナビゲーションを作った人

ホクレアという言葉をご存知でしょうか?
うしかい座のα星、アルクトゥールスをハワイ語でホクレア(喜びの星)と言います。古代ポリネシアの人々はこの星を目指してハワイ諸島へ達したと言われている星です。
1975年、アメリカ合衆国建国200周年記念事業の一環としてある船が建造されました。全長19メートル、2本マスト、船尾には3本の艪舵もあります。
当時のポリネシア人がハワイに渡ってきた時に乗っていたであろう航海カヌーの再現です。その船の名前がホクレアです。

今では世界一周を終えるなど様々な場所へ航海出来る事を証明した船でもあります。その船のクルーで最も有名な人がナイノア・トンプソンです。

まずはオセアニアの分類について

太平洋には無数の島があります。その島々を大きく分けるとミクロネシア、メラネシアとポリネシアに分けられます。

ミクロネシアとはパラオ、マーシャル諸島やグアム島がある北マリアナ諸島の辺りで日本の小笠原諸島も様々な区分で含まれたりします。

メラネシアとは概ね赤道から下の地域を指し、フィジー、ソロモン諸島、ニューカレドニアなどオーストラリアより北のエリアになります。

ポリネシアとはミッドウェー諸島、イースター島とニュージーランドを結んだ三角形のエリアになります。

ハワイ諸島はポリネシアという事になりますね。

その昔、これらの海域の人々は星空を見ながら航海していました。その様な特殊な航海技術は消滅の危機にさらされていました。そりゃあそうですよね、もっと簡単な航海技術が現代にはある訳です。

あえてその消滅する技術を継承した人がハワイ、オアフ島出身のナイノア・トンプソンです。では、彼は誰からその技術を継承したかというと、ハワイから遠く離れたミクロネシアの島、カロリン諸島サタワル島の有名な航法師マウ・ピアイルックからでした。教えて貰うために何度も彼を訪れましたが軽くあしらわれたそうですが最後はマウが折れて技術継承という形になったそうです。
でも、色々な問題が山積みでそうは簡単に行きませんでした。
(ここでは細かな事は端折ります。興味がある方はご自分でお調べください。)
マウはナイノアと一緒に1976年にホクレアに乗りハワイ・タヒチ間の航海に参加。その後、部外者にには決して教えることのなかった技術を彼に伝授しました。

この伝授された航海技術はミクロネシアのワリユング流と言われる技術です。それを1980年にナイノア・トンプソンがハワイ大学ホノルル校のウィル・クセルク(地質学者)から学んだ天文学を混ぜ合わせて新しい航海技術を作り出しました。それが今では主流になっているそうです。それがモダン・ハワイアン・ウェイファンディング、別名スターナビゲーションと言われる航海方法です。

ナイノア・トンプソンは2007年に正式なワリユング流の航法師となりました。

本当に星を見て世界を航海出来るんです。不思議ですよね〜。

Kazu